名古屋議定書がCOP10(名古屋で開催)で採択されて10年が経ちました。
それを記念して5回に渡るwebinarが予定されており、一回目となる今日は名古屋議定書10歳の誕生日会が開かれています。
相変わらず出張は全く無く、webinarばかりです。
ドイツ政府が支援しているWilDSIというプロジェクトが塩基配列情報の利用に対する利益配分の報告書を出しています。先週は、その報告会がwebinarであったので参加しました。https://www.dsmz.de/collection/nagoya-protocol/digital-sequence-information/dsi-policy-options-webinar-2020
コメントと質問数はおそらく200を超えており、大盛況の webinarでした。私も大いに楽しみました。
5回目の投稿です。
今回は、名古屋議定書の第10条である多国間利益配分についてです。現状では実務上あまり関係がないので、初心者向きの内容ではありません。
名古屋議定書は、基本的に2者間 (bi;バイ)で利益配分を行うために作られています。これは、ITPGR(食糧・農業遺伝資源条約)で設定した多国間利益配分がうまくいかなったことが主な理由のようです。