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2021-02-23

MoUへの担当研究者の記載

 引き続きマイナー話題(契約書)です。
 
MoU (Memorandum of Understanding)やMoA (Memorandum of Agreement)は共同研究の基本的な文書ですが、読んだだけでは誰が何をやるのか理解できないことが多々あります。理由はシンプルで「誰が」の部分が書かれていないからです。理事長や学長の名前しか出てこないような契約書では、誰が実際に責任をもって研究を主導するのかわかりません。

2021-02-03

過去に移転した遺伝資源を相互承認する(MTA)

 先月の2つの投稿は非常に多くの方(普段の100倍)に読んでいただきました。Twitter, Facebook, MLで拡散してくださった方ありがとうございました。超ニッチなブログであることは自覚しており、読者が少ないのは仕方なしと思っているのですが、たくさんの方に読んでいただけるのも嬉しいことです。

  今回は契約書とくにMTAに関する話題提供です。(狭小ニッチに逆戻り)

  同意・契約なしでの遺伝資源の移転は急激に減少している様に思いますが、数年前ならまだ普通に行われていたのではないでしょうか。私の身の回りでもこのような遺伝資源(生物試料)は散見されます。これらについて、私は、事後的にでもMTAを作成することをおすすめしています。

2020-05-25

ふたつのMTA

おもしろい契約書の2回目です。

 研究者は基本的に契約書が嫌いですね。ただ、実は食わず嫌いではないでしょうか。論文を書くのは論理構造を作っていくのが楽しいですよね。査読も、ここをこうしたらもっと良くなるよー、という発見をするのが楽しいですよね。契約書も論文と同じです。内容の矛盾や落ち度がないか(論理構造)は基本です。読みやすくなるように変更するのもOKです。定型など退屈な部分もありますが、論文でも引用文献リストを作るのは面倒だし、雑誌によって異なるフォーマットもだるいです。

 ... そんな前置とは関係なく、おもしろい契約の2つ目です。

2020-05-13

おもしろ契約書 1

 研究契約に関する雑感です。

 他人の書いたMTA, MoUなどの学術関連の契約書によく目を通しますが、その出来栄えは千差万別です。雛形で対応しようとするのは無理がある場合が多いと思います。どこかで歪みが出て、契約違反となってしまっている例が多いように感じます。もっとも、かなり頑張っても完璧な契約書を作成することが困難であることも知っていますので、ある程度の矛盾は仕方がないことでもあります。
 ある程度の矛盾は仕方ないと思いつつ、英語がいい加減な契約書は がっかり度が高いです。研究者は英語に堪能です。また、論文を書く場合には数千単語の文章を何度もチェックするのが普通です。このような人たちの英文契約書が決定的に間違っているのは怠慢でしょう。

 残念な契約の一例を紹介します。